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活動内容

2016.02.27

被爆者とはどんな人?

 

 

 

 

この手帳(上写真)を持っている人のことを「被爆者」と呼びます。手帳を持っている人は全国で183,13人,平均年齢は80.13歳です。(2015年3月末現在)

写真の右側の番号のように、被爆者は4つの区分のいずれかに該当します。
(数字は2015年3月末現在)

第1号被爆者(直接被爆者):決められた町内(爆心地から約5~6km以内)で被爆した者(113,685人)
被爆者健康手帳(原爆手帳)の申請に際し、
広島市が「一号被爆者(直接被爆者)」として認めるのは、
原爆が投下されたとき以下の地域にいた人です。
(1)広島市内
(2)広島県安佐郡祇園町
(3)広島県安芸郡
ア:戸坂村のうち、狐爪木(くるめぎ)
イ:中山村のうち、中、落久保、北平原、西平原及び寄田
ウ:府中町のうち、茂陰北

(注)初期放射線はこれらの地域に届いたと考えられます。
爆心地からの目安の距離は、東に4.5km(茂陰北)、北に6km(祇園)、西に6km(旧市内草津)、南は6km(元宇品)、7.5km(金輪島)、  11km(似島)。
祇園町の北端など6kmのところが含まれているのは、町や地区など行政上の区切りで指定しなければならず、5km付近では切れないので、結果的にそうなったようです。 距離の遠い金輪島・似島が入っているのは、旧市内だからそのまま残されたのでしょう。戸  坂村のうち狐爪木(5km)しか含まれていないのは、他地区は牛田山の陰だったからだと思われます。東方向の距離が短い理由はよくわかりません。

第2号被爆者(入市被爆者):原爆投下後2週間以内に、救援活動、医療活動、親族探し等のために、爆心地から約2kmの区域内に立ち入った者(42,529人)

第3号被爆者(救護被爆者):原子爆弾が投下された際、またはその後において、身体に原子爆弾の放射能の影響を受けるような事情があった者。被災者の救護や死体の処理等。(20,013人)

第4号被爆者(胎内被爆者):上記各項に該当する者の胎児。広島では1946年5月31日までに生まれた者(7,292人)

申請手続きには、被爆の事実を証明する書類か、第三者2人以上の証明書が必要です。従って、被爆した人が全員この手帳を取得できるわけではありません。ということは、それ以外の「被爆者」が大勢いるということです。その中には、差別されるのを恐れて、手帳を取得しない人もいます。

写真の右側は私と母の手帳の一部です。私を妊娠した母が、原爆投下3日後に爆心地から1kmの小町に入市して被爆し、私は4号、母は2号であることがわかります。当日は田舎の母の実家にいて、直接被爆者ではないので、「被爆の場所」は空欄になっています。10年前に死亡した父は当日3kmのところにいたので、1号被爆者でした。

「被爆者」という言葉は誰でも知っています。しかし、残念ながらその定義を知っている人は限られています。

参考資料
地域別では、広島市 58,933人、長崎市 34,199人など、全体の72パーセントの被爆者が、広島、長崎両県内に住んでいます。
被爆者の数が最も多かったのは、昭和60(1985)年の36万7,300人余り。

(3015年3月現在)
全国の原爆症認定患者数は8,749人。
健康管理手当受給者は約155,000人。
原爆小頭症の手当受給者は20人。

被爆者とはどんな人?:2

年二回無料の健康診断がある他、次のような諸手当があります。
被爆者とはどんな人?:3

原爆被爆者二世 両親のいずれかが被爆者であって、広島では広島被爆にあっては昭和21年6月1日以降に生まれた方)は無料の健康診断を受診できます。

原爆症認定について「厚生労働省のHP」
http://www.mhlw.go.jp/bunya/kenkou/genbaku09/08.html

被爆者数の推移
http://www.mhlw.go.jp/bunya/kenkou/genbaku09/15b.html

都道府県別被爆者数
http://www.mhlw.go.jp/bunya/kenkou/genbaku09/15a.html  

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