アーティスト
2017.05.14
写真家 石川竜一 木村伊兵衛写真賞受賞

石川竜一 Ryuichi Ishikawa
1984年沖縄生まれ。2005年沖縄国際大学在学中から独学で写真を始める。
2008年から舞踊家しば正龍に師事、2010年から写真家勇崎哲史に師事、
東松照明デジタル写真ワークショップ沖縄3期生として参加。
第35回写真新世紀で清水穣選佳作。
2014年森山大道ポートフォリオレビュー展出展。
『絶景のポリフォニー』、『okinawan portraits 2010-2012』(赤々舎)刊行、
第40回木村伊兵衛写真賞受賞。
2015年『adrenamix』(赤々舎)を刊行
この撮影に際し、彼は二つの日本国内の山林を巡った。単に山を歩くのではなく、
通常の登山で必要とされるテントや食料を持たずに、ごく最小限の装備だけを携えて、
現地で捕獲した生き物を糧としながら自然の中に分け入ったという。
「サバイバル登山」とも呼ぶべき自分の生存を賭けた登山と並行して撮られた写真には、
人間はおろか、
生き物の姿さえ写っていない。ただ、そうした自然のあるがままの姿や風に揺れる
植物のささやかな機微、
細やかに漏れ輝く光や、さらには嵐などの不意のアクシデントによりノイズに
覆われてしまった画像も含め、
そこで出会い体験したことのすべてを、偽りなく凄然ととどめている。「CAMP」
自らのルーツである沖縄から離れ、人間や都市、それを形作る一切の人工物から
解き放たれた石川竜一の新境地を、ぜひチェックして欲しい。「CAMP」
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